使い捨てマスクを洗ったらどうなるかを実験してみました。
使い捨てマスクは3層構造になっています。
1.外気に触れる外側の部分
2.真ん中のフィルター機能部分
3.口にソフトに当たる部分
フィルター機能がどのくらい性能が変化するかの検証ではマスクメーカーや他のサイトでは洗濯前の大体70%程度になると言われています。
しかし、実際に中性洗剤で洗濯してみた結果、ある機能だけは大幅に減少していました。
それは、ズバリ防水機能です。今回は特に2枚目のフィルター部分での報告です。
サージカルマスクの防水機能
水を垂らすと、3枚のすべてで水をはじきました。
使い捨てマスク=サージカルマスクはもともと手術用としての機能もあり、患者さんの血液等の液体を通さないように考えられています。
血液などが通過したり浸透しないように防水機能が備わっているのです。
水だけで洗った場合
実験では色のついた液体の方が分かりやすいのでコーヒー液で試しました。
こちら、防水機能が効いているので浸透しません。
逆に言うと、もしウィルスが付着している場合水だけでは洗浄できていないことが予想されます。
洗剤を数滴垂らして洗ってみると・・・
ほんの数滴でコーヒー液が完全に浸み込みました。
関係ないですが、コーヒーに食器用洗剤(柑橘系)のニオイが混ざると臭いです!注意!
完全に合わないニオイでツライ。
洗浄液をキレイにすすぎ、乾燥後。再度、防水機能があるかコーヒー液をたらしてみました。
一瞬持ちこたえるかな?と思わせながら結局コーヒー液は完全に浸み込みました。
見た目は変わらなくても防水機能がかなり減少したようです。
アイロンをかけてみた
あて布をして、中温でアイロン10秒してみた結果なんと防水機能は復活していました・・・。
しかし、口に当てるとかなり息がしづらいくらい目が詰まってまるでビニールシートのようです・・・。
ちなみに煮沸消毒(水だけで煮た場合)では防水機能は少し低下しただけで保持されていました。
分かったこと
・水洗いではウィルスを除去できない
・洗剤で洗うと防水機能が減少する
注意
全てのマスクで実験したわけではありません。新型コロナウィルスが流行する以前に購入したマスクで実験しただけですので、昨今販売されているマスクとは異なる可能性があります。
実験したマスクの材質:ポリプロピレン ポリエチレン